
「紅型衣裳見学会Ⅳ」
「琉球美、造形研究会」は、今回、沖縄県立博物館・美術館収蔵の〈浅地稲妻に花の丸模様衣裳〉〈薄水色地花の丸に桜楓散し模様胴衣〉〈薄水色地籬に菊萩桜模様胴衣〉〉を熟覧調査しました。
仕立ての観点も踏まえながら紅型衣裳模様の非対称性を考察し、併せて、素材の絹生地と染めを仔細に観察しました。
期日:2026年7月23日(木)14時〜16時
会場:沖縄県立博物館・美術館 3階
博物館会議室
11名の参加がありました。
本研究会ではこれまで三度、沖縄県立博物館・美術館所蔵の紅型衣裳調査を行ってきました。
第一回目は〈桃色地小紋文様紅型木綿衣裳〉を熟覧し、「朧型」細模様紅型衣装の「美」の構造を考究する調査を行いました。
第二回目では、同一型紙を用いたと考えられる〈染分地遠山に松竹梅模様衣裳〉と〈染分地遠山に鶴竹梅模様子ども着〉に加え〈染分地遠山に椿柴垣梅桜菖蒲模様衣裳〉を比較検討し、子ども着に仕立て直された時、着尺の模様がどのように活かされているのか、その工夫や造形性について観察しました。
第三回目は、〈白地霞に鶴松梅楓模様子ども着〉と〈浅地竹鉄線模様子ども着〉を調査し、子ども着への仕立て直し方の多様性についてさらに考察を深め、併せて、素材の苧麻生地を仔細に観察しました。
いずれも、多様な専門性を有する者が一堂に会し意見交換する有意義な機会を得ることができました。
今回は、第26回・27回定例研究会で学んだ仕立ての観点も踏まえながら紅型衣裳模様の非対称性を考察しました。特に〈浅地稲妻に花の丸模様衣裳〉は、左右の見頃の模様の位置が微妙にずれ、更に右見頃だけ、模様右列と左列の「花の丸」が入れ替わっています。その美意識や造形性について、【資料2】を準備し会場で検討しました。
また、『沖縄復帰40周年記念 紅型衣裳 琉球王朝のいろとかたち』図録(2012)では素材について〈浅地稲妻に花の丸模様衣裳〉は「絹」,〈薄水色地花の丸に桜楓散し模様胴衣〉は「絹(縮絹)」,〈薄水色地籬に菊萩桜模様胴衣〉は「絹(三本絽)」とあります。それぞれの素材の違いと染めの表情の違いも観察しました。
録画

Part 1 36' 28"

Part 2 35' 04"

